歯のケアについて

歯の磨き方
歯磨きによるプラークコントロールは、プラーク(歯垢)形成の抑制や 除去により虫歯や歯周病を予防してくれます。
下記に歯磨き方法のいくつかを紹介しますが、 一つの方法だけでは磨き残しにつながります。 上手に組み合わせて歯垢を取り除きましょう!!
また、歯ブラシは背中からみて、少し開いてきたなと 思ったら取替えましょう!目安は1ヶ月です。

■バス法
ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境にあて、細かく振動させます。 歯ぐきはよく磨けますが、歯自体は他の磨き方と組みあわせて磨きます。 歯石予防向きの方法なので歯周病の予防にも有効です。 歯ブラシは柔らかいものを選んでください。

■スクラッビング法
歯ブラシの毛先を直角にあて、毛先が歯と歯の間に入る程度に、 軽くおしつけます。 ごく小刻みな前後運動で歯ブラシを動かしながら清掃します。 歯ブラシは、ペンを持つように握り、1ヶ所20回以上磨くようにしましょう。 1回のブラッシングには上手に磨いても5〜6分間かかります。

■フォーンズ法
歯ブラシの毛先を歯面に直角にあて歯の面で円を描くように上下同時に 同一部位を10回以上磨きます。 歯のうら(舌)側では円を描くように磨けませんから、スクラッビング法で 磨きます。
1回のブラッシングには上手に磨いて4〜6分間かかります。

■ローリング法(歯周病予防)
ブラシの側面を歯ぐきにあて、なでるように磨きます。 前歯の裏側は前に掻き出すように磨き、奥歯の噛み合わせは 噛み合わせの面にブラシを当てて前に掻き出すように磨きます。
歯並びの悪いところは別の磨き方が必要です。 このローリング法はマッサージ効果が高く、 歯ぐきの弱い人にも向いています。
磨き残しやすいところ
歯と歯と間
歯と歯肉の境目
奥歯の噛み合わせ
凹凸のあるところ
背の低い歯

<工夫例1>
歯ブラシの毛先を上手に使って、口の中をよく観察しながら自分にあったブラッシング法をみつけましょう!

<工夫例2>
プラークを除去するには歯ブラシだけでは不十分な場合もあります。 そのような時は、歯間ブラシ、糸ようじ、デンタルフロス等をもちいて磨き残しをなくすことができます。

デンタルフロスについて
<デンタルフロスの上手な使い方>
歯ブラシでは取りにくい歯と歯の間のプラーク(歯垢)を取り除くのに適しています。 歯ブラシとセットで使う習慣を身につけましょう!

<指に巻きつけて使います>
デンタルフロスを40?くらいの長さに切って、左右の中指に2〜3回巻きつけて固定し、 歯と歯の間に斜めにフロスをあてて、前後左右に動かして挿入します。 これを上下の歯ごとに繰り返します。 鏡の前で前歯から順番に始めて、慣れてきたら奥歯もしましょう。
歯肉に強く当てすぎると出血することがありますので注意してください。
*歯科医院で正しい使用法の指導を受けてから使いましょう。

<糸ようじを使う方法>
指のかわりに糸ようじを使うとうまくできます。とくに子供や外出時には便利! デンタルフロスと同じように、歯肉を傷つけないように前後に動かしながら挿入します。 フロッシングの前には手を洗い、終わったらうがいをすることは言うまでもありません。

電動歯ブラシで磨くのと手で磨くのとどっちがきれいに磨けるの?
電動歯ブラシのプラーク(歯垢)除去効果はブラッシング法、時間、機種に よって違ってきます。これまでにも多くの実験・研究がされてきましたが 電動歯ブラシと手用歯ブラシとの除去効果に大差がないという結果がでています。 あくまでもプラーク除去効果をあげる一方法であり、機械で磨いているという安心感から 磨き方が雑で短時間になってしまうことのほうが危険です。
電動歯ブラシの安全な使い方をおしえてください!
歯ブラシの毛先を歯面に軽く当てたり、毛先が隣接面に入り込むように少し押し当てたり、 角度を変えながら、毛先の方向を常に移動させて用いることが歯面の磨耗の防止と清掃性を 高めます。歯ブラシのほうが動いてくれるからといって歯ブラシをじっとさせておくのではなく、 歯ブラシを移動させながら「汚れをとっている」と意識しながら磨くことが大切です。
電動歯ブラシの衛生面で気をつけることは?
手用歯ブラシと同じように使用期間が長くなればなるほど細菌に汚染されていきます。 特に毛束下部で著しく、下記の点に留意して管理しましょう。

・使用後、電動歯ブラシを作動させながら水道水で洗い流します。
・十分乾燥させます。
・市販の洗口剤などを利用して消毒します。
・替えブラシは早めに取り替えましょう。
・熱湯消毒、シンナー、ベンジンの使用は材質上避けます。
・本体についても、複数で使用する場合は食器用洗剤できれいに汚れをとり きれいに洗って清潔に管理します。
毎日磨いているのにムシ歯になるのはなぜですか?
ムシ歯は歯垢の中のムシ歯菌が原因でおこります。歯垢をきちんと取り除けばムシ歯は防げます。ただ「磨いている」ではなく歯ブラシをきちんと使って歯垢を取り除きましょう。自分では磨いてるつもりでも、カンジンなところにブラシが届いていなければ歯垢はとれません。回数にこだわらず、寝る前1回でも、時間をかけてていねいにブラッシングすれば十分効果的です。歯間ブラシやデンタルフロスなどをうまく使いわけて、歯の清潔と健康に役立てて下さい。
冷たい物が少し歯にシミルのですが・・・??
冷たいものが歯にシミルのにも、いろいろな原因がありまが、すぐに原因を調べてもらいましょう。ムシ歯になっても表層(固いエナメル質)がおかされただけでは、ほとんど異常を感じません。シミルということは内部(象牙質)までムシ歯が進行しているはずです。放っておくと熱いものがシミたり食べ物が詰まると痛むようになります。すぐ歯医者さんに診てもらうことです。
歯のためにどんなことに気をつけたらいいですか?
歯は何でもよく噛んで食べると丈夫になります。歯が食べ物にこすられ、唾液に洗われてきれいになるうえ、歯ぐきや顎の骨もきたえられるからです。未開地の原住民にムシ歯や歯周病がほとんどないのは、自然から取れる食べ物を生に近い状態でバリバリよく噛んで食べるからです。現代人は、加工食品や軟らかすぎる食事などをよくとりますが、これを改めて何でもよく噛んで、味わって食べるようにしましょう。
妊娠中、歯がガタガタになることはありますか?
妊娠中は確かに歯を悪くしがちです。ですが、それはひとつにホルモンの関係で口の中が酸性に傾くからです。さらにつわりで気持ち悪くなる為、ブラッシングを怠るようになるから不潔にもなります。ですからブラッシングを怠らないようにしましょう。気持ちが悪ければ歯磨き粉は使わず磨きましょう。そして栄養のバランスを考え、歯によい食事を心がけましょう。
毎日磨いているのにムシ歯になるのはなぜですか?
ムシ歯は歯垢の中のムシ歯菌が原因でおこります。歯垢をきちんと取り除けばムシ歯は防げます。ただ「磨いている」ではなく歯ブラシをきちんと使って歯垢を取り除きましょう。自分では磨いてるつもりでも、カンジンなところにブラシが届いていなければ歯垢はとれません。回数にこだわらず、寝る前1回でも、時間をかけてていねいにブラッシングすれば十分効果的です。歯間ブラシやデンタルフロスなどをうまく使いわけて、歯の清潔と健康に役立てて下さい。
歯周病になるのは年のせいですか?
歯周病の直接の原因はなんといっても歯垢と歯石です。そのほかに、咬み合わせが悪かったり、冠やつめ物が原因でその進行を助長したりします。普段から顎や歯ぐきが鍛えられていないことも原因といわれ、どんな年代の人にも起こりうる病気なのです。予防や治療の第一は、原因である歯垢を取り除くこと。それにはブラッシングが効果的。歯垢を除去すると同時に歯ぐきもマッサージします。歯石は自分ではとれませんので歯医者さんで定期的にとってもらいましょう。進行してしまったら、その進み具合によって治療法もさまざま。大切な歯が抜けてしまわないうちに専門医に診てもらいましょう。
朝起きたとき、口臭がします。
空腹時や寝起き、緊張時は唾液の分泌が少なくなる為、細菌が繁殖するので口臭が発生し易くなりますがこれらは生理的な口臭で異常ではありません。 朝食を抜いたりするのは避けるべきです。 また、食後の口臭は臭いの強い食品(にんにく、ニラ、ネギ等)を食べたりすると、しばらく口臭が発生します。 しっかりとブラッシングをすれば多少緩和されます。
口臭の予防法
<ブラッシングをまめにしましょう!>
ブラッシングによって歯垢の除去、虫歯・歯周病の予防ができ、口臭予防には最も効果があります。 歯垢や歯石を除去することによって、細菌の繁殖を抑制し口臭を防ぐことができます。
歯磨剤にも殺菌剤や芳香剤が含まれているので口臭を抑制することができますが、 ただ磨くだけでは完全に汚れや歯垢などが取れないため、歯ブラシの毛先を上手に使って、 口の中をよく観察しながら、自分にあったブラッシング法をみつけましょう!
歯ぶらしだけでは不十分ですので、歯間ブラシ、糸ようじ、デンタルフロス等をもちいて、 磨き残しをなくします。

<外出時はうがいをしましょう!>
ブラッシングのように汚れや歯垢・歯石を取り除くことはできませんが外出時には有効な手段です。
市販されている洗口剤などは香料も含んでいるため一時的な効果があります。

<ガムを噛むのも効果的です!>
ガムを噛むことにより、唾液の分泌量が増加し、唾液による殺菌作用、自浄作用が働くので、 細菌の繁殖を抑制し口臭の予防ができます。
ガムは、砂糖の入っていないシュガーレスガムを選びましょう。

<食事は口臭を抑制します!>
食事をすることによって唾液が多く分泌するので、口臭を抑制することができます。
ただし、食後にブラッシングやうがいをすることは言うまでもありません。

<簡単に口臭を測定してみましょう!>
吐息をコップの中に入れてから臭いを嗅いでみます。